哀しい踊り子

古き北欧の下街を舞台に、様々な出逢い、恋、そして別れを、物語性を持たせて表現しました。ダウンタウンシリーズNo.15作品です。

『哀しい踊り子』
あたいは、この店の踊り子。
人は喜び歓楽の笑いを投げかけ、そして幸せそうに夜の街に消えていっちまう。
あたいは、騙されて、あげくの果ては捨てられて、身も心もボロボロになりかけた時が何度もあったよ。
男なんてみんな信じられやしないよ、そりゃあ、誰だって真実の愛ってやつに
一度は包まれてみたいよ、嘘のないね。そしたらあたいは、死んでもその人のために尽くすよ、平凡だっていいんだ、
愛する男の側にいられるならね。
一生懸命人生を生きてみせるわ、
一生死ぬまで愛する男のそばでね。